デスクトップPCを24時間つけっぱなしにすると電気代はいくら?実測100Wで計算

PCを24時間つけっぱなしにした場合の電気代は年間約3.1万円 パソコン

「パソコンは、こまめに電源を切るよりも、つけっぱなしのほうがよい」と聞いたことはないでしょうか。

私は外出先からリモートデスクトップを使うことがあるため、デスクトップPCを常時起動にしていました。しかし、実際にコンセント側で消費電力を測ってみると、アイドル状態でも約100W使っていました。

100WのデスクトップPCを24時間つけっぱなしにすると、我が家で計算に使っている35.94円/kWhでは年間約31,500円です。

この記事では、実測した消費電力をもとに、1日8時間・12時間・24時間使った場合の電気代を計算します。電源ユニットの容量ではなく、実際に使った電力量から考えるのがポイントです。

まず結論:アイドル100Wなら年間約31,500円

消費電力を100W、電力量単価を35.94円/kWhとして計算すると、電気代は次のようになります。

1日の稼働時間1か月の電気代(30日)1年間の電気代(365日)
8時間約863円約10,500円
12時間約1,294円約15,700円
24時間約2,588円約31,500円

計算式は次のとおりです。

消費電力(W)× 使用時間 × 日数 ÷ 1000 × 電力量単価

たとえば24時間つけっぱなしの場合は、次の計算になります。

100W × 24時間 × 365日 ÷ 1000 × 35.94円 = 31,483円

1日8時間なら年間約10,500円ですが、24時間つけっぱなしにすると約3倍になります。 年間約31,500円という結果を見て、さすがにつけっぱなしのままではまずいと考えました。

なお、35.94円/kWhは我が家で計算に使っている単価です。契約している電力会社やプラン、燃料費調整額などによって電気代は変わるため、ご自身の単価へ置き換えて計算してください。

電源ユニットが850Wでも、常に850W使うわけではない

PCの電気代を考えるとき、電源ユニットに書かれた「750W」「850W」といった数字を消費電力だと思ってしまうことがあります。

しかし、これは電源ユニットが供給できる容量です。850W電源を搭載していても、PCが常に850Wを消費しているわけではありません。

実際の消費電力は、PCの構成や負荷によって変わります。

  • 起動中
  • 何も操作していないアイドル状態
  • Web閲覧や動画再生中
  • ゲームや動画書き出し中

電気代を知りたいなら、電源容量から推測するのではなく、コンセント側で実測するのが確実です。

SwitchBotプラグミニでPC本体を測定

測定にはSwitchBotプラグミニを使いました。PC本体の電源だけを接続し、モニターは別系統にしています。

アプリで現在の電力と使用時間、積算電力量を確認できるため、PCのように消費電力が変動する機器を測るときに便利です。

SwitchBotプラグミニをN極対応の電源タップへ接続した状態
所有しているプラグミニ。幅広プラグのため、N極対応の電源タップを介して接続。にしても汚い…

私が所有しているプラグミニは、片方の差し込み刃が幅広い極性付きプラグで、手元の電源タップにはそのまま挿せませんでした。そのため、N極対応の電源タップを介して接続しています。

ただ、Amazonのレビュー写真には左右の刃が同じ幅に見える個体もあり、製造時期によって形状が変更された可能性はあります。ただし、公式から仕様変更の案内は確認できないため、なんとも言えないです。

起動時218.9Wでも、アイドル時は100.3Wだった

別のデスクトップPCを測ると、起動時には218.9Wを示しました。

一方、起動処理が落ち着いたアイドル状態では100.3Wでした。

デスクトップPC起動時の消費電力218.9Wを示すSwitchBot測定画面
PC起動時は一時的に218.9Wを記録
デスクトップPCのアイドル消費電力100.3Wを示すSwitchBot測定画面
起動後に落ち着くとアイドル時は100.3W

起動時の218.9Wだけを使って年間電気代を計算すると、実際のアイドル時より2倍以上高く見積もってしまいます。

PCの消費電力は常に一定ではありません。起動直後の値や、その瞬間に表示された数字だけで判断せず、状態を揃えて測ることが重要です。

長時間の電気代をより正確に把握したい場合は、積算電力量(kWh)を測定時間で割り、平均消費電力を求めます。

平均消費電力(kW)= 積算電力量(kWh)÷ 測定時間(h)

アイドル100Wは設定によって下げられる場合がある

約100Wという数字は、すべてのデスクトップPCに共通する値ではありません。パーツ構成やBIOS設定、常駐ソフトなどによって変わります。

私のRyzen 7 9700X搭載PCでは、EXPO-6000有効時のアイドル消費電力の中央値が113.95Wでした。EXPOを解除して同じ条件で測り直すと、98.9Wまで低下しています。

差は15.05Wで、24時間つけっぱなしなら年間約4,740円に相当します。

設定変更の内容とCinebench 2026・Geekbench 7による性能比較は、次の記事で詳しく紹介しています。

Ryzen 7 9700Xのアイドル消費電力が高い!?|EXPO解除で約15W削減

ただし、EXPOを解除すればすべてのPCで同じように下がるとは限りません。まず自分のPCを測定し、設定変更の前後を同じ条件で比較することが大切です。

PCはこまめに消したほうがよいのか

電気代だけを見れば、使わない時間はスリープまたはシャットダウンしたほうが安くなります。

一方で、PCを常時稼働させること自体に意味がある場合もあります。

  • 外出先からリモート接続する
  • 夜間にバックアップや動画の書き出しを実行する
  • 録画やサーバー用途で使う
  • 長時間の処理を中断したくない

こうした用途があるなら、電気代を把握したうえでつけっぱなしにするのは合理的です。

反対に、使っていない間に何も処理させていないなら、24時間稼働させる理由は薄くなります。

「つけっぱなしが良いか、悪いか」ではなく、動かしている時間に役割があるかで判断するのが現実的です。

私の場合は、外出先からリモートデスクトップを使えるようにするため、PCを常時起動にしていました。ただ、リモート接続を実際に使う頻度はそれほど多くありません。

最初はスリープも試しましたが、デスクトップPCが意図せず復帰することがあり、電源を切っておく方法としては十分ではありませんでした。そのため、現在は使い終わったら基本的にシャットダウンする運用にしています。

リモートデスクトップをすぐに使えない不便さはありますが、利用頻度を考えれば、今のところは妥協できる範囲です。本格的に不便だと感じるようになったら、外出先からPCを起動できるWake on LAN(WOL)の設定を検討しようと考えています。

自分のPCの年間電気代を計算する方法

自分の環境で計算する手順はシンプルです。

  1. コンセント側でPC本体の消費電力を測る
  2. 起動処理が終わり、アイドル状態になるまで待つ
  3. 可能なら積算電力量から平均消費電力を求める
  4. 電気料金の明細から、自宅で使う計算単価を確認する
  5. 使用時間を入れて月額・年額を計算する

たとえば、アイドル時80W、1日12時間、単価35円/kWhなら次のとおりです。

80W × 12時間 × 365日 ÷ 1000 × 35円 = 12,264円/年

消費電力と使用時間のどちらを減らしても、年間電気代は下がります。BIOS設定の見直しだけでなく、使わない時間を減らすことも効果的です。

まとめ

  • アイドル100WのPCを24時間つけっぱなしにすると、35.94円/kWhでは年間約31,500円
  • 1日8時間なら年間約10,500円、12時間なら約15,700円
  • 電源ユニットの容量は、実際の消費電力ではない
  • 起動時などの瞬間値ではなく、条件を揃えた測定や積算電力量で判断する
  • 常時稼働に役割がなければ、使わない時間はスリープまたはシャットダウンする
  • BIOS設定によってアイドル消費電力を下げられる場合もある

PCの電気代は、電源容量を見ただけでは分かりません。まず実際の消費電力を測り、自分の使い方に当てはめて計算することが第一歩です。

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