家庭用NASの使い方:10年間の経験から語る最適解

NAS

10年間にわたって愛用してきた家庭用NAS(ネットワーク接続型ストレージ)。その便利さと安心感は、年を重ねるごとにますます手放せないものとなっています。
この記事では、なぜ私がNASを選び、そして5台ものNASを乗り換えてきたのか、その理由と家庭生活における役割について詳しくご紹介します。
データの管理や家族との共有に悩んでいる方、クラウドサービスに不安を感じている方、必見です。

私がNASを選んだ理由と遍歴

私がNAS(Network Attached Strorage(ネットワーク接続型ストレージ))を使い始めたのは10年ほど前になります。当時はアップルウォッチが発売されたり、Google、Amazonといった今で言うGAFAMが急成長した時期でもありました。
そんな時に、ニッチなところで話題になっていたのがNAS。当時は外付けHDDが主流だった(もしかしたら今も)ものの、インターネットに繋げるだけで、どこからでもアクセスできるHDDというのが、面白そうと思って、買ってみた記憶があります。

  • 2014年 QNAP TS-220 ←最初のNAS
  • 2016年 Synology DS215J ←浮気して別のブランドのNASを導入笑
  • 2017年 Synology DS218J ←NASを変えて、処理の速さに驚き
  • 2021年 Synology DS220+ ←結婚し、使う人が増えたので、上位モデルに更新
  • 2023年 Synology DS423+ ←さらに容量を確保するために4bayのモデルを導入

こう書くと、実に5台のNASを経験してますので、家庭用NASについては古参と言ってみたいです。笑

導入当初からその機能に圧倒され、便利に使っていましたが、NASが本当に便利だなと感じるようになったのは、結婚。

独身時代のバカな写真や今思うと恥ずかしいオタクな音楽は捨てるに捨てられず、かと言って、家族の思い出はみんなが見れるように、共有したいと思っていたのですが、これを一遍に解決できるのがNASでした。

もちろん色々な方法がありますが、このプライベート感を残しつつ、必要なものはみんなで共有できるという、いいとこ取りが実現できるのが、NASだ!というのに気づいてから、もう手放せなくなってしまいました。

家族間でのデータ共有とプライバシーの確保

私の理想はこうです。

私が使っているデバイス

  • デスクトップパソコン(Windows10)
  • ノートパソコン(Mac Book Air M2 13インチ)
  • iPhone 15
  • iPad Air 10.9 第4世代

妻が使っているデバイス

  • デスクトップパソコン(Windows10)
  • ノートパソコン(Mac Book Air M3 13インチ)
  • iPhone 15
  • iPad mini 第6世代

WindowsとMacが入り乱れており、実に節操のない環境。。。
ただ、これらのデバイスから、シームレスにファイルにアクセスできるようにしたいと常々思っていました。
ご経験ある方も多いかもしれませんが、WindowsとMacというのはどうしても相容れない部分があるらしく(これでも昔よりかマシになった)、エラーなく閲覧・編集できるようにするというのは意外と大変だったりします。

共有したいコンテンツ

  • 音楽ファイル(mp3、Flac、m4aなど)
  • 写真・動画ファイル(iPhone、一眼カメラ、GoProなど)
  • 書類(役所に出す資料、保育園からのお便り、会社関連の資料)
  • 書籍ファイル

主なファイルの種類は上記のようなもの。それぞれに妻用、私用、家族共有用ファイルがあり、使う人に合わせて、閲覧・編集ができるようにしたいと考えています。

そこでNASの登場。どのNASであっても複数のアカウントを作ることができ、そのアカウントごとにどのファイルにアクセスできるようにするのか設定できます。妻用のアカウント、私用のアカウントを発行し、アカウントごとにアクセスできるフォルダを指定してあげれば良いのです。妻からも私からもアクセスできるようにしておけば、それこそ家族共有フォルダの出来上がり。なんと簡単。

NASで得られる安心感:クラウドサービスと比較して

最後にクラウドサービスとの違いを私の観点からお話したいと思います。結論から言うと安心感が違うと感じています。

上記の様なことを実現するには、NAS以外の方法があるのは事実です。
Google Drive、Drop BoxやiCloudなどといったクラウドサービスを駆使すればできます。ただ、これらのクラウドサービスはあくまでインターネット上にファイルを置く形になり、アップロードをする必要があります。回線によってはアップロードに時間がかかることがあったり、継続的な料金がかかり、いわゆるランニングコストを考慮する必要があります。また、アップロードするファイルサイズが大きくなればなるほど、料金が高くなるのも悩みの種です。

そして、大事なことは、途中でサービスが変更、終了する可能性があること。事実、Amazon Photoなどのサービスはサービス提供時から、サービス内容や料金が変わっています。サービスが変更になったから、もしこっちのクラウドサービスからこっちのクラウドサービスに乗り換えをしたいと思った時、結構厄介なことになるのは、想像に難くないです。

家庭用NASからもたらされる、データを手元に置く安心感と言うのも、私がNASを気に入っている理由の一つになっています。

今回はこのぐらいで終わりになりますが、今後は実際の設定方法や運用について、もう少し詳しく紹介してみたいと思います。

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